月9ドラマ「デート〜恋とはどんなものかしら〜」

月9ドラマ「デート〜恋とはどんなものかしら〜」

杏演じる超合理主義で変わり者の女性・藪下依子と、自称高等遊民(実際はニートと変わらない)の男性・谷口巧。恋愛不適合者の二人は、「結婚に恋愛感情は必要ない」という考えが一致し、おたがい止むに止まれぬ結婚しなければならない理由があり、結婚に向けてデートを重ねる…という話です。

「リーガルハイ」と同じ脚本家の方が書いていることもあり、非常にテンポよく進み笑いどころ満載なラブコメディです。基本的にぶっ飛んではいるのですが、泣けるところもあり、ほっこりできるところもあり、キュンとできるところもある素晴らしいドラマだと思います。キャラクターがみんな個性があり、誰一人として嫌いになってしまうような人がいません。演出も非常に凝っていて、リアルタイムと録画だ2回は観たいドラマです。一週間の始まりの憂鬱な月曜日にこういった明るいドラマがあるのは、とてもいいことだと思います。

7年前に夫を亡くした妻と、夫の父との日常生活を描いたドラマ

「昨夜のカレー、明日のパン」という連続ドラマで、1回ずつ話が完結する内容。

夫の亡き後、7年もの間、義父と暮らし続ける20代のてつこ。同じ会社に恋人のような関係の男性もいるが、亡くした夫のこともまだまだ忘れることができず、同居する義父との生活も以前のまま。

最初に予告を見た時、ただの仲良し義理の親子のドラマという想像しかしていなかったが、2人を取り巻く近所、親戚、会社の仲間との日常がとても面白く描かれていた。

幸せに生きたい、成功したいと思っても、人間はふとした時から暗い部分を抱えることがある。どの家族でも、誰にでも、そういうことが訪れる。そうなったときに私たちは、悲観的にすべてが崩れ落ちたように受け取ってしまいがちだ。1つの暗い穴を、より大きな穴にしてしまい、元に戻れないと思ってしまう。

このドラマは、そんな人生のつまづきを正面からとらえ、「そんな時期もあるさ」と言ってくれている気がした。「だからまたやり直せばいいじゃないか」と。

華やかできれいな部分だけの人生なんてない。悩んだり苦しんだり憎んだり、そういう中でも笑う瞬間もある。不謹慎と思えることと隣り合わせているのが日常だ。

ただのアットホームなドラマではなく、滑稽なこともみじめなことも全部受け入れて生きていけばいい、そんなことをしみじみと感じさせられた。

Nの文字がつく人のミステリードラマ

 “Nのために”という湊かなえさんの同名小説が今年の秋にドラマ化されて初回第1話を視聴しました。

 まだ、始まったばかりですので(小説も事前に読んでいないので先が分からないのですが)、子どもがものすごく気に入っています。人間の根の部分にある欲求や焦燥がにじみ出ているのですが、誰しも自分の中に持っている何かに触れるようです。

 私の場合は、母親ですので娘と息子を守りたくなってしまいます。ですので、最初に放り出される時点で“出て行ってしまったらおしまいなのに。”とか、“全部半分権利があるのに!!”とか、ドラマなのに半時間で一気に口内炎ができそうでした(笑)

 殺人事件がからんだ過去から現在の時間軸でドラマが進行していくのだろうと思われますが、自分の親が両親共に“常識の範疇”をでてしまっていたら子どもはどうなるのでしょうか。

 もともと、子どもはドラマを。私は合間のCMが好きで、家族で視聴することが好きなのですが、このドラマは本質をえぐってくるのでハッピー♪タイプとはかけ離れているので小さな子どもと一緒にお茶の間テレビ…には向いていないと思います。

 第2話以降も、実は期待しています。

 それでは〜!!